【グロース株 決算概況】オープンワーク成長率再加速、INFORICH YoY40%成長・マージン大幅改善で暴落
東証の5年100億ルールの導入もあり大盛り上がりのグロース市場。その中でも、個人投資家の間で大きな注目を集めるオープンワーク、INFORICH。
4月〜5月の決算発表を受け、OpenWorkは大きく株価が上昇するもINFORICHは大きく下落し対照的な値動きを見せています。

個人投資家からも注目度が高い高成長グロース企業2社の直近の決算概況について、IR説明会での経営者コメントや質疑応答、デスクトップリサーチ等を交え、をお伝えしていきます。
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オープンワーク成長率再加速の要因は?
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INFORICH、YoY40%成長・マージンの大幅改善でトランプショック時を割り込む暴落のワケ
過去に2社ともビジネスモデルの考察記事を作成しているため、ご関心の強い企業は合わせてご覧ください。
オープンワーク成長率再加速の要因は?
まず最初にオープンワークの25年1Q決算です。同社は企業口コミサービス『OpenWork』と、採用サービス『OpenWorkリクルーティング』の2つのサービスを運営。
企業口コミという強力なコンテンツをもとに、SEOベースのユーザーの獲得とアクティベーションが起こり、ユーザーと企業のマッチングがPF上で起こると同社に収益が落ちるというモデルで、利益率と成長率の高さが魅力です。
そんな同社の1Q決算は、営業収益がYoY+34.5%の10.5億円、営業利益率も9.0%→31.0%と大幅に改善し、YoY+364.4%の3.2億円での着地となりました。
セグメント別ではOpenWorkリクルーティングが全体の66.1%と大半を占めながら、YoY成長率も+35.5%と主力セグメントでありながら全社の成長率を牽引。

2025年12月期 第1四半期決算説明資料
そしてこの決算で注目すべきは、全社及び主力セグメントの成長率の再加速です。以下は23年1Q以降の四半期のセグメント別の営業収益と24年1Q以降のYoY成長率の推移です。
同社はほぼ売上が横ばいになっている安定収益のOpenWorkの上に、新規事業のリクルーティング事業が立ち上がりその高い成長率により営業収益を伸ばしてきました。
23年まではリクルーティング事業がYoY155%~259%で伸びそれにより全社のYoY成長率も141%〜159%という高い水準になっていました。

OpenWork決算資料より作成
しかし、23年4Q以降リクルーティング事業の成長率が徐々に下がり24年2QにはYoY127.9%まで低下。
それと合わせて全社の成長率も117.9%まで下がり、これを再成長トレンドに載せるために24年1Qからマス広告への大型投資をスタートさせてきました。(利益率の改善はこのマス広告の有無が大きい)
マス広告への投資により24年3Qは成長率が一時的に回復するも24年4Qは再び低下。正念場を迎えつつあるかに見えましたが、25年1Qは前述の様に全社でYoY134.8%と成長率が直近6四半期最高水準まで回帰。
一体何が要因になり成長率の再加速が起こっているのでしょうか?
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