直近3年で売上7.4倍 18.6億円。オープンワークの新規事業が最高発で成長できる理由
オープンワークは国内最大手の社員口コミサービスで、24年9月時点の会員数は677万人と会員数で言えばビズリーチの247万人を大きく上回る規模となっています。
元々高い利益率で安定成長していましたが、新規事業の立ち上げ直後にリンクアンドモチベーションとの資本業務提携を発表。
出資受け入れ後に高成長を続け、売上高は10.3億円→29.2億円と買収前の2.8x、会員数も2.6xと大きく成長。HRサービスとしては国内有数の規模になっています。
本エントリでは、オープンワークの高成長を実現する新規事業のビジネスモデルや、競合優位性等について考察していきます。
IPOに向けた事業転換とリンモチからの出資受け入れ
Open Workはパソナや電通デジタルを経て、金融・コンサル等のプロフェッショナル領域の人材紹介を行うアンテロープの設立に関わった増井氏が、Vorkersとして2007年に創業。
企業の従業員や元従業員が所属企業の口コミを投稿し、ユーザーは月額課金や履歴書の登録でそれを観覧できるサービスとなっており、元々は月額課金と転職サイトへの送客でマネタイズを行っていました。
口コミというコンテンツを求めてユーザーが登録するため広告宣伝費が軽く、多くの営業人員も必要ないため、買収前の2018年は完全自己資本で売上高10.8億円、純利益率31.0%という非常に高収益なサービスとなっていました。
転換点は2018年10月のリンモチからの出資と、その後2020年1月の子会社化です。
元々アセットライトなモデルで高収益・安定成長を実現していた同社ですが、会員課金や送客手数料でのマネタイズは市場規模に限界があったため、toBのマネタイズにシフトを図ります。
この時立ち上げられたのが前述の新規事業である『OpenWorkリクルーティング』で、同社の急成長を実現している事業です。
同事業の売上高は20年の2.5億円から右肩上がりに成長し23年には7.4倍の18.6億円まで成長。同社の収益の大半を稼ぐ主力事業となっています。この、同社の急成長を実現したOpenWorkリクルーティングとはどのような事業なのでしょうか?

事業計画及び成長可能性に関する事項
リンモチとの提携による2サイドプラットフォームの成長
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- 極めて効率の高いOpenWorkリクルーティングの成長
- 再度成長率が加速するリクルーティング事業と新卒向けエージェントの立ち上げ
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