『大切なのは死なない範囲でのトライ数最大化』yutori副社長に聞くブランドグロースのセンターピン
アパレル業界最年少での上場を実現した後、元AKB48の小嶋陽菜氏率いるheart relation社を買収し、今最も注目されるアパレル企業の一社であるyutori。
社内での新規立ち上げ、M&A、提携などで次々にブランド数を増やし、今やグループの総ブランド数は38まで拡大。
本日はそんなyutori社の副社長を務める瀬之口氏に、同社のブランドグロースのセンターピン、出店・買収戦略等幅広いトピックについてお話をお伺いしてきました。
同社の今後のグロースを考えていく上で必見の内容となってますので是非最後までご覧ください。
〈Profile〉瀬之口 和磨
取締役副社長 /co-founder
2016年大学在学中に広告代理店にてwebメディアの新規立ち上げ・広告運用業務等に従事。 2018年大学の同級生と株式会社yutori創業、6月株式会社yutori取締役に就任、23年取締役副社長就任。ZOZOへのハーフM&A、東証グロース市場へ上場、heart relation社のM&A等コーポレート、ブランドの全国店舗展開、海外展開を主導。 24年8月台湾子会社 悠特莉股份有限公司 董事長兼總經理 兼任。
*以下略敬称
yutori社内での役割分担
ーーーyutori入社のきっかけについて教えてください。
私は大学卒業後、1年間フリーランスで活動した後、大学の同級生三人でyutoriを立ち上げました。
CEOの片石、友人がCFO、私がCOOという形でスタートしました。
私は元々片石とは面識がなく創業メンバーの一人である友人が繋いでくれたのですが、この友人が半年で辞めてしまい、元々面識のなかった私と片石の2人が残りました。
CFOの友人が辞めてしまってからは資金調達等含めたCFOロールも引き継ぐこととなりCOO兼CFOの役割となっており、上場直前のタイミングで実態と役職を合わせるために現在の副社長に肩書きを変更しました。
ーーー副社長である瀬之口さんと、共同創業者である片石さんの役割分担はどのように行われているのでしょうか?
非常に抽象的に言うと、新規ブランドの立ち上げやブランド作りといった「ソフト」の部分を片石が、組織設計や人事設計といった「ハード」の部分を私が担当しています。

ゆとらない日々 アパレル企業の裏側より
創業初期の頃は、片石が「何を作るか」というブランド部分を、私が「どうやって作って届けるか」というロジスティクス、経理財務、資材調達など、裏側部分を担当していました。
しかし、人が増えてきた現在では役割が変化しています。現在は私が持っているコーポレート業務は全社の予算管理とM&Aのみで、IRなども含めたコーポレート全般は執行役員の桐山が担当しています。
ビジネスサイドでは、海外展開と国内の店舗展開を担当しています。全国の商業施設との新規出店交渉や200名近くの店舗組織の設計を主に担当しています。
再現性の高いブランドグロースを実現する『トライ数最大化』の仕組み
ーーーyutoriが継続的にヒットブランドを立ち上げられる強さの源泉はどこにあるのでしょうか?
ヒットの確率を高めるための努力はもちろん重要ですが、個人的には「死ななきゃいつかは当たる」という考え方を大事にしています。
どんな天才でも100%ヒットを当てることは不可能です。しかし、10本のうち例え2本しか当たらなかったとしても、打席に立ち続けることができればそのうち当たりは必ず出ます。
例えば、「Yリーグ」というyutoriのブランド管理の仕組みでは、新規のブランド立ち上げ時の初期投資額と撤退ラインを決めています。
これは成長の再現性はもちろんですが、死なないための規律という側面も強く持っています。このように会社が死なない範囲でのトライ数の最大化に取り組み続けたことで、いくつかホームランが出て大きく伸びてくれました。

事業計画及び成長可能性に関する事項
ーーー「死なない範囲でのトライ数の最大化」の具体的な仕組みについてもう少し詳しく教えてください
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