アクティビスト対策で独占的シェア。人月ビジネスで粗利率80%超えの『IRジャパン』

高付加価値のニッチトップになることで高い利益率を享受するIRジャパンのビジネスモデルについて考察
もやし 2024.10.13
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売上収益から生産原価を引いた粗利率は、事業モデルによって概ね規定され、企業の努力によって改善できる幅はある程度限られます。

再生産コストが非常に低いSaaSでは70%前後と高くなり、原価に稼動人員の給与が乗る人月ビジネスでは概ね〜40%程度となります。(アクシスコンサル、フロンティア・マネジメントなど単価の高い領域に特化した一部の企業で~60%)

そんな中、人月ビジネスで80%という異常値とも言える粗利率を叩き出す企業が、アクティビスト対応で独占的シェアを抑える『IR Japan』です。本日は同社について3つの点を考察し、特定領域のニッチトップ企業の利益率の高さについて考察していきます。

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  • 資本市場改革の恩恵を受け営業利益が1年で2.5x
  • 株主調査でシェア48.7%。無敵の株主調査/PAビジネス
  • 人の強さに依存しない模倣が困難な構造的な強み
  • インシデントによる顧客離反と相次ぐ新規参入

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