22期連続成長の軌跡。1兆円企業になったGMOペイメントの複利の経営

複利の経営で1兆円企業になったGMO-PGの成長の軌跡とビジネスモデルの特徴
もやし 2024.07.31
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2005年4月4日、とある新興企業が158億円でマザーズにIPOを果たします。売上高は8億円で、純利益は1.5億円。従業員50人で道玄坂の雑居ビルにオフィスを構える、決済ベンチャーです。

この企業は皆様ご存知のGMOペイメントゲートウェイ社で、上場企業において第2位の22期連続で増収増益を達成。

売上高は約80倍の631億円まで成長し、営業利益率も国内同業他社を上回る驚異の32.2%。年間の連結決済GMVは国内GDPの3%に相当する16兆円で、21年には時価総額が1.2兆円を超えています。

同社は言わずと知れた超優良企業ですが、その成長はSaaSのお手本とされるようなT2D3ではなく、安定した25%の成長を20年間続け10倍・100倍の成長を実現しています。

同社の成長の歴史を眺めていると安定成長を続けることによる複利の力と、T2D3だけが世の中を変える方法ではないことを、強く感じます。

事業概要とビジネスモデルについて 24年9月期第二四半期

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3つの事業と4つの収益源

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